そして…始まる物語

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寝床が出来たところで、寝床の回りを探索する。 胡桃のような物がたくさん落ちていたので拾い集めて程よく平らな石の上に置いて石で叩き割ろうと心みるも…持っていた石が割れてしまった… 何個か手頃な石を拾っては胡桃擬きを叩くも皹すら入らない… 俺の拳と同じ位の大きさの胡桃擬きがこの辺りに落ちている石よりも固いと言う矛盾… 俺は首を傾げて胡桃擬きを手で持ちまじまじと眺める。 中心の割れ目を爪でなぞると… 胡桃擬きはパクリと二つに別れる…… あれほど渾身の力で叩いたのに皹すら入らない胡桃擬きが… 爪で割れ目をなぞるだけで割れるって… どんなシステムなのか… 殻の内側には俺の知っている胡桃の実が沢山入っている! 俺はそれを一つ摘まみ空にかざしてみる。 匂いを嗅ぎ確認する。 匂いを嗅ぐ事で何が確認出来るかは正直分からないが…癖のようなもの 俺はそれを投げるように口の中に入れる! カリッ! 良い歯応えと香ばしい香りが口の中に広がる! 良い塩味がありミックスナッツの底の方の胡桃の味わいである! 実の表面についているパウダー状の粉が良い味わいである! 俺はそれをスナック感覚でカリカリと食べ始めた! やめられないとまらないとはこの事である! 殻の半分の実を食べ終わるとその殻の底にある白い粉 指で取り舐めてみると複雑な美味しい粉である!
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