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残った粉をまだ手付かずの半分の殻の身の上にかける。
空になった殻を持って滝壺に近付き滝壺の水で軽く濯ぐ。
濯いだ殻で水をくみ取り敢えず匂いを確認する。
どう表現すれば良いのか…水の匂いである。
一口水を口に含む…
先ほど食べていた胡桃擬きの塩気も手伝ってか…
すこぶる水が旨い!
俺は喉を鳴らしながらごくごくと殻に入った水を飲み干したのであった。
ついでに顔を洗い寝床に戻る。
胡桃擬きの殻に水をくんで持ってきた。
寝床近くのちょうど座りやすい岩に腰をおろし辺りを眺めながら胡桃擬きの実をかじる。
甘いビワ擬きの実もありこの胡桃擬きの実は塩味があり旨味も感じる。
滝壺の水の旨さは今まで味わった事がない位に身体に染み渡るようである。
この地はサバイバルには相応しくない!
俺はこの地でのんべんだらりと堕落した生活を送れる自信がある!
みる限り…他の種類の樹の実も見渡す景色に見えるし…
滝のマイナスイオンが凄く癒される。
あとは今まで食ったもので腹を壊さないかだが…
明日の朝無事に起きれたら…
明日は本格的な拠点を作ろう!
観たこともない場所…
なぜか…俺はワクワクしている!
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