あなたを城に連行しますわ!

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ステラ「なぁに?不満なんですの?(笑)あなたを城まで迎え入れてあげたのはこの私なんですのよ?」 ステラとはこのまま城で別れて終わりだと思っていたが、当の本人は一緒に行く気満々のようで、少し説得したくらいでは全然言う事を聞いてくれない シーナ「はぁ、わかったよ、確かにステラのおかげであのまま遭難しなくて済んだんだしな」 オルト「うむ…ステラよ、危険な目に遭うかもしれんのだぞ?それでも行くと言うのか?」 ミリア「そうですわステラ、危ないですわ!」 親として当然だが、どこの馬の骨か分からないやつとの護衛をつけない娘の旅立ちに不安を隠せないオルトとミリア ステラ「お父様、お母様、もう決めたのです、それにもし本当にシーナが勇者なら、私を守ってくれるはずですから大丈夫ですわ!」 オルト「うぬぅ…ステラは昔から1度言い出したら聞かぬからな…旅で周りの世界を勉強する良い機会かもしれぬし…よかろう、行ってくるがよい!」 ステラ「決まりね!ありがとう、お父様!あっ、シーナには何かあったら責任とっていただきますわよ?」 シーナ「危険を承知で自分から一緒に行くって言い出したんだから、それは勘弁してくれよ~!」 ステラ「ふふっ♪お父様、お母様、それでは行ってまいりますわ!」 オルト「うむ、気をつけて行くのじゃぞ!」 オルトとミリアにしばしの別れを告げ2人が謁見の間から出ると 「ちょっとお待ち下さい!私もついて行きます!」 後ろから、真っ白いブラウスと漆黒のような黒いスカートによく手入れされた白銀の胸当てをした、髪の色がブロンドで耳が半分出るくらいの長さに整えられたショートカットの女騎士に呼び止められた
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