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2人は強く抱きあった
“でも、俺はあんたに生きて欲しいんだよ”
ミハイユは、あくまでダンジョン的には侵入者
ダンジョンから出て避難すれば普通に助かるのだ
“ふざけるな、死ぬなら一緒だ。絶対離れない”
ネーロの背中にはミハイユの爪が食い込み、血が滲んでいた
2つのダンジョンは、共に洞窟タイプ
障気は空気より重いので、流し込まれるとどうしようもない
残りのDPで色々すれば時間は1年ぐらいは稼げるだろう
ただ、状況を打開する決定的なものはアイテム一覧には無かった
「DC…障気に耐性を付けるスキルは無いのか?」
《ありますが、取得出来るのはマスターのみです》
「……なんだ、解決したじゃないか」
障気耐性をつけて、ミハイユには外に居てもらう
で、俺がクソガキをぶっ殺せば万事解決だな
俺達に笑顔が戻った……その時警報が鳴り響いた
《先発隊が来たようです
敵ダンジョンのマスターは早漏です》
なんか真っ黒の2メートルぐらいあるブクブクに太った巨人か口から目に見えるほど濃い障気を岩穴通路に吐いている
クソッ!!
「転移して逃げろ!!」
「いや駄目だ
陰湿なきやつのことだ、私がダンジョン外に出るのも想定済みかも知れん」
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