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パタパタという足音とともに、早口の会話が鳴り響く。
「ユリエに会わせてください!お願いします!」
半ばそう叫びながら、秀吉の後ろを追いかけるように歩いているのは、祐也。
「まだ、駄目だ」
「じゃ、せめて捜査本部に俺も加わせてください!」
「それは私に言ってもどうにかなるものでは無いだろう」
「俺は婚約者なんです!どうしてユリエの捜査に加わらせてくれないんで――」
そこまで祐也が発したところで、秀吉は立ち止まり、振り向いた。
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