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あなたがこの手紙を読んでいるということは、私はもうこの世にいないのでしょうね。
もしかしたら読んでもらえていないかもしれませんが、それでもわずかな期待を込めて、この手紙を書いています。
自分でも未練がましいと思うけど、あなたのことを思い出してからは毎日のように会いに行きたいと思っていました。お互いに伴侶と死別している今、会うことに問題はないと思っています。
だけど私は会いに行きませんでした。
それはあなたが私たちのことを思い出してくれているかどうか?私たちのことを話して信じてもらえるかどうか?そういうことは問題ではありません。
私は怖いのです。ただただ怖いのです。
思い出してもらえないことよりも、私のことを思い出してなお、あなたに拒絶されるかもしれないことに恐怖しているのです。
だからごめんなさい。
私はこのままあなたに会わずにこの世を去ります。
また来世でお会い出来ることを祈って。
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