異世界のダンジョンが二束三文で買えました

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ゴブリンの名前はノルチョ。彼? 彼女? は働き者だ。ノルチョをリーダーにしてゴブリンを数十体増やし、二階層を全て農地に変えて野菜や果物を育てさせている。冒険者の前に出させるわけにもいかず、何をやらせればいいか悩んだ末に農業をさせる事にした。 ノルチョは育てた物を調理できた様なので食事係に任命し、朝と夜はノルチョの料理を食べる様になっていた。 「ノルチョの育てた新鮮な野菜は魔力で産み出した食材と違ってとても美味しいな!」 「魔力で産み出した食材も充分美味しいですが、取れ立ての野菜は格別ですね」 「アン、アン」 「お、伝達ご苦労さんショコロ。各階層は特に問題無いみたいだな」 コボルトの名前はショコロ。この子は長距離伝達が出来たので雑用係に任命した。三階層はショコロをリーダーにしてコボルトを数匹産み出しており、モンスター達が住む仮の居住区にしている。 普段は各階層の階段や端っこに配置して目視による監視、長距離伝達で様子を伝え合う役割をして貰っている。 「 四階層で配置した森はピアレ達鳥型には住みやすくなっている様だ」 スズメの名前はピアレ。見ているだけで癒される愛らしさから癒し係に任命し、お店のマスコットとして冒険者達にも人気がある。四階層には森を配置し、スズメを数匹産み出して生息できるか試していた。 この数日で増えた魔力は殆ど使い切っている。収支は店を出した初日が1100になったがビックスライムを産み出したら600に減っていた。桁違いの魔力消費に驚いたのは記憶に新しい。翌日に備えて残った魔力で増築と食材を用意したら100まで減ったので差し引きゼロ。 翌日は更に冒険者達が押し寄せて来たが、人型となったハモハモが少女の姿で店の手伝いをする様になったので捌ききる事が出来た。「ハモハモたんハアハア」とロリコンが紛れ込んで居たが気にしない事にした。何故か其奴だけ居座り続けていた為、魔力がかなり増加したからだ。 2日目の収支はプラスだった。魔力が1500まで増えたのでまだ手付かずだった二階層を農地に変えてみた。農地にするのに必要最低限な物を用意したら魔力が700まで減り、ゴブリン数体と食材を用意して200に留めた。 3日目の収支はマイナス。魔力は前日と同じ位増えて1500。農地を更に増やし、ゴブリンも増やした。魔力が500まで減ってしまい、次の日の食材を用意したら100になってしまった。
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