#また揺れ動くココロ

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「巽!」 正面から、こっちに向かって走ってくる瀬那。 それを見た巽くんは、呆れたように言う。 「瀬那遅い」 「ごめん!人混み多くてさー…」 「あれ?一夏ちゃんのお面可愛い!くまちゃんだ!」 「なんか射的(しゃてき)で当たった」 「へぇー!巽が当てたのか」 誤魔化してくれる巽くんに私は、また涙が頬に伝う。 ありがとう……巽くん。 私が弱虫なせいで、迷惑ばかりかけちゃってる。 「花火そろそろじゃない?」 「うぉ!あと5分だ!移動しようぜ」 歩き出す3人の後ろを一歩後ろに下がって、歩き始めた。
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