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#恋してましたずっと
人混みが多い屋台のなか、無我夢中に瀬那の姿を探した。
後悔する前に言うんだ…。
「瀬那っ!!!」
少し離れた距離に大好きな背中を見つけて、君の名前を叫ぶ。
周りの人を気にする余裕など、今は無いくらいに頭の中は瀬那だけだった。
「…一夏?」
気づいて立ち止まってくれた瀬那の表情は、すごく驚いていた。
慣れない足を必死に動かして、瀬那の元まで走る。
「瀬那に伝えてないことがあるの。聞いてくれる…?」
「うん」
手を胸に当てて、深呼吸をしてから。
ゆっくりと口を開かせた。
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