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#突然の花火大会!?
「どうして私と帰りたかったの?」
歩道を歩きながら聞く。
「入夏くんが一夏ちゃんのこと教えてくれて、私も話してみたいなって思ったんだ」
瀬那の名前に、また心は痛いほど敏感になる。
架星ちゃんの口から直接聞くと、やっぱりモヤモヤするなぁ…。
いつの間に、そこまで仲良くなったんだろう。
「そっか…」
動揺のあまり、素っ気ない返事をしてしまう。
「一夏ちゃんって、入夏くんのこと好き?」
「え、なんで…急に」
「休み時間フタリで居ることが多いから、仲いいなと思って」
「ふ、普通だよ…!」
嘘だ。
好きなクセに。
でも口は嘘を零す。
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