1人が本棚に入れています
本棚に追加
打つ手なしか……と思ったその時、沙耶から意外な人物の名前が出てきた。
「おばあちゃんに聞いてみたら? この時間なら起きてるだろうし、おばあちゃん、そういう事詳しそうだし……」
「確かに……」
私たちのおばあちゃん、酒呑さけのみ 楓かえではいろいろなことを知っているちょっと不思議なおばあちゃんだ。
「お姉ちゃんだけでも不安だし、私もついていくよ」
沙耶はそう言うと、ベットから降りて服を着替え始めた。
沙耶の体はスレンダーな体形で昔からスポーツなどをしていたからか筋肉もきれいについていて私から見ても美人だと思う。
それに比べて私は肉が付きやすいのか少し、柔らかい感じの体形をしているから、沙耶がすこし羨ましい。
「よし、着替えたからおばあちゃんの家に行こうか」
どうやら、私が沙耶の体を眺めている間に沙耶は着替え終わったみたいだ。
「と言っても、おばあちゃんの家はすぐ隣なんだからすぐなんだけどね……」
沙耶は苦笑いをしながらそう言った。
沙耶が言った通り、おばあちゃんの家は私たちの家のすぐ隣だ。だから、昔から何かあると、すぐにおばあちゃんの家に行ったりしていた。
最初のコメントを投稿しよう!