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ただ少しだけ言うと、すぐ近くだから長期休みの時とかにおばあちゃんの家に行くから遠出するということが私たちにはなかったから昔からあこがれている。
私たちは沙耶の部屋から出て、靴を履いて隣のおばあちゃんの家に行った。
どうやら、電気はついているので起きているみたいだ。
「おばあちゃんは起きてるみたいだね。それじゃあ、入ろうか」
そう言って私たちは玄関で靴を脱いでおばあちゃんの家に入っていった。
おばあちゃんはキッチンでご飯を作っていた。
キッチンには味噌汁のいい匂いが広がっていた。
「おばあちゃん、おはよう。 ちょっと聞きたいことがあるんだけどいいかな?
沙耶がそういうとおばあちゃんは手を止めてこっちをみた。
「おや、沙耶じゃないかい、おはよう。 それで聞きたいことってなんや?」
「お姉ちゃんがちょっとね…… ほら、お姉ちゃんもいつまでも隠れてないで来ないと」
沙耶はそう言って私の腕をひぱって無理やりキッチンに入れた。
「おや、葉月も来てたのかい。って葉月、それ……」
おばあちゃんは私が入ってくるとそう言って、私の角に気が付くと角に指をさした。
「聞きたいことはこの角のことでね。おばあちゃん、なにか知らない?」
沙耶がおばあちゃんに聞くと、おばあちゃんはぶつぶつと言った後、私たちに向かってこう言った。
「ああ、知ってるよ。葉月のそれは鬼の角さ」
「「鬼の角?」」
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