話は虎蔵の父と母の出会いから始まる

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なーんだ たまちゃん カラスに襲われる キャー助けてー チビ たまちゃんを助ける こらー カラス あっち行け チビ たまちゃんを介抱する たまちゃん 大丈夫? チビちゃん ありがとう  チビとたまちゃん 仲良くなる たまちゃんは日傘をさしている たまちゃん お母さんは俺とデートしていること知ってるの? ううん 知らないわ だって解ってもらえないもの そうだよな やっぱり プロポーズ たまちゃん 俺と結婚してくれ いいわ でも お父さんもお母さんも許してくれないわ きっと 駆け落ちしよう  遠くの西の果ての国へ行って暮らそう 駆け落ち お父さんとお母さんと別れて 俺と一緒に旅にでてもいいんだね いいわ それから三年の月日が流れた 二人は陸地の西の果ての村に住むようになり 虎蔵という子どもが生まれた チビが仕事から帰ってきた ただいま 虎蔵はどうしてる? 居間でオモチャで遊んでいるわ それから、また十年の歳月が流れた 虎蔵は犬族の村へ行った なんだお前 犬族じゃないのか 俺は犬の父さんと猫の母さんの間に生まれた子供だ そんなバカな話は聞いたことがないぞ あっち行け 今度は猫族の村でのこと なんだお前 猫族じゃないな     
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