話は虎蔵の父と母の出会いから始まる

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虎蔵はきっと帰ってくるよ いつかはわからんけど 虎蔵が旅を始めてから 2年の月日が流れた 虎蔵 台風に会う 誰か助けてくれー 吹きとばされるー 流されるー 台風去る 虎蔵 けがをして倒れている 猫族のおじいさんとおばあさんの親切により助けられる 虎蔵 ベッドで寝ている 食事をもらう ほら おなかがすいているだろうけど、ゆっくりたべるんだよ はい ありがとうございます 虎蔵 元気になる じゃあ おじいさん おばあさん ありがとうございました このご恩は一生わすれません いつかご恩返しをいたします 恩返しなんていいんだよ その代わり 困っている人がいたら それが私達だと思って「ご恩返し」のつもりで 助けてあげておくれ 旅先でお腹がすいて 教会の前でしょんぼりしている虎蔵 犬族の男に会う おい 若者 そこで何をしているんだ お腹がすいて動けないんだ 今 ちょっと人手が必要なんだ 俺のところで働かないか まず飯を食わしてやるからさ 虎蔵 働く喜びを知る 若夫婦の家の建築現場 虎蔵 お前 やけに壁ぬりがうまいな 建築現場で働いていたことがあるのか 父さんが大工なんだ ときどき左官仕事もやらされて それで体が覚えてたんだな きっと     
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