◇9◇ 絵画コンクール

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◇9◇ 絵画コンクール

    〝愛すること〟がまた、判らなくなってしまった。  どうすればいいのか・・・いまでも、判らない。あなたに(スガ)ればいいのか・・・あなたが倖せであるように、願っている。  《 《  千明と面会をしてからの日々は、私を彼と出逢うまでに完璧に戻してくれた。帰宅が億劫になり残業を重ねていたのだが。・・・今日は、さすがに帰されてしまった。 「久しぶり。」  かれこれ1ヶ月以上は、顔を出していなかった伯父の店を訪れた。すぐには、どうしても帰れなかった。 「1人か?」 「ええ。あの子いま、絵を描くのに忙しいから。そろそろ提出期限だわ。」  いつもの席に座りながら答えた。 「そうか。仲良くやってるようだな。」 「まぁ、一応ね。こうなるように仕組んだでしょ?」  出された水を一口飲んで問い掛けた。   
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