◇9◇ 絵画コンクール

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   「あなたは、私のモノだから、誰にもあげない。」 「っ!!?・・・本当に?俺から離れない?」 「もちろん。いつかこんな家で暮らしましょう。」  完成を共有出来る相手と出逢ったのだ。彼を手放さず傍に居るといいや、居たいと強く願った瞬間だった。 「嬉しいよ、月依!」 「もう・・・迷ったりしない。 (あなたのお父さまにもハッキリ言うわ。あなたは、画家になるんだって。)」 「じゃあ、誓いのキスを・・・」 「喜んで。」  夕焼けの差し込む部屋の中で2人は、永遠をこのときは誓って愛のキスを交わした。  》 》  未来がようやく輝きだしたハズだった。でも私たちの障害が巨大で強かった。2人で乗り越えるには、大きすぎた。  中途半端な覚悟が私たちを引き裂いたのだ。  《 《 「いったいいつまで、だだをこねているんだ。」   
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