◇9◇ 絵画コンクール

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    永遠など誓っては、イケなかった。だから神さまがお膳立てをしてくれたのです。  私は、愚かしくもそう思いました。  いまでも彼を想っています。これは、誰にも邪魔のできない思い出です。そう、想い出・・・。  心をそっと癒やす柔らかな・・・  彼と歩まない未来を私は、知っていたのだ。そういまも思っている。  《 《 「もうすぐ発表ね。」  受賞作品発表まで1週間を切っていた。 「月依さん・・・」 「なぁに?」 「発表の日・・・訊いてほしいことがある。」 「なぁに、改まって。」 「いいから、黙って訊いてほしい。」 「・・・・・・?」  いつになく真剣な物言い。 「月依さん・・・」 「なぁに。」 「どんな結果が待ってても大丈夫だよね?」 「ええ。受け入れる・・・2人なら大丈夫よ。」   
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