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太陽系は、太陽を中心に惑星が公転し、ひとつの集団を作っていました。
太陽なくして、太陽系は成り立つことはありません。
そんな世界の中で、太陽は自分の役割を誇りに思うのと同時に、うぬぼれていたのです。
太陽系は自分を中心に回っているのだから、それに属するものは、自分の思い通りになって当然なのだと思っている節がありました。
太陽系の中には、他の星にはない彩りを持った「地球」と呼ばれる美しい星がありました。
類まれな容姿に惹きつけられた星たちから、好意を寄せられています。近づいていく星もあれば、ただ遠くから見つめる星もあったのです。
青く美しい海と、豊かな陸地に緑が広がる地球は、コントラストが絶妙で、美しさではどの星も適いません。
また、心根も優しく、自らに住まう民を分け隔てなく愛し、慈しみ、様々な恩恵を与えていたのです。
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