3人が本棚に入れています
本棚に追加
「地球は嫌がっているよ。大体、君と地球が釣り合うわけないじゃないか」
そして、毎回のように横から口を出してくる月も、地球にとっては悩みの種でした。
太陽をたしなめたいと思っても、月が出てくることによって、毎回のようにケンカに発展してしまいます。
叶うなら、月には黙っていてほしいのです。
それなのに、いつも太陽と張り合うように口を出してきます。
星はとても長い寿命を持っていますから、長い年月の中で、地球がため込んできたストレスは爆発してしまうのです。
「いい加減にして。私はあなたたちの『物』じゃないの。私にとっては、太陽も月も欠けては困るものだわ。それなのに、事あるごとにケンカして、私にだって、私の気持ちはあるんだからっ!」
ずっと言えなかった思いを吐き出しているため、普段は優しい地球には、妙な迫力がありました。
普段では考えられないほどの剣幕だったのです。
最初のコメントを投稿しよう!