晴天の穏やかな1日

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晴天の穏やかな1日

その時の私が真剣に考えていたのは、娘である空見(クミ)の給食袋の事だった。 それは、私の手作りで娘のお気に入りの品である。 私は 夫と空見と私たちは 娘の幼稚園の入園準備の品物を買いに家族3人で出掛けた 何でもない日曜日の出来事を私は思いだした。 その時 私達は給食袋の材料である布生地を販売している デパートの手芸コーナーに私達は来ていた。 すると「わ~ なんか可愛くて 綺麗なのがいっぱい」娘の空見は少し興奮をしている。 空見は布生地を指差して 「ママ! ママこれなに…?」と私に聞いてきた。 私は布生地を手に取り「これはね 布生地てっ言うの」と答えた 空見も同じ様に手に取り「ぬのきじ……?」と言った後で真剣な顔で見つめる。 私は中腰になり視線を合わせて「そう布生地よ。これでね空見ちやんは春になったら幼稚園へいくでしょう」 空見は「お友達が沢山いるところね」と幼稚園に行くのを楽しみにしているのである。
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