ソフィアの正体

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 出てくると、ゲインは口を開き、  「このお方こそ、我がヴィヨロン国の一筋の光!   一国の姫、ソフィア・ウィル・ヴィヨロン様であらせられるぞ!」  と大声を張り上げ、ほぼ叫ぶように言う。  ソフィアは冷静な表情でオーナーを見据えていた。  今までどこにそんなものを隠し持っていたのか…。  いや、隠し持っていたものが解き放たれたような感じである。  オーラのようなものすらにじみ出てきた。  カリスマ性とでもいうのだろうか。  その姿にオーナーは  「ま、まさか…」  と呟くように言って、ゲインの言葉を聞いてもなお信じようとはしない。  ミューゼに至ってはポカンと呆気にとられた顔をしていた。
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