夏の想ひ出 盆踊りの夜

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神社前には 櫓が建てられて おお その上では 姉上が どんどん ぱんぱん 太鼓を叩いていますね そして チューさんと涼ちゃん 仲良く どこで買って来たのか わたあめ食ってるしぃ あはは あたしも 食べたいぞぉ 焼きそばぁ っと おいおい なんか あたしの場合 色気ないねえ なんて 反省する 恵であった などと 馬鹿を言ってる間に さすが 由香里お嬢に 天地部長たちは スケッチしたり 写真撮ったりしてるよぉ まあ いいや あたしは まずは 食欲です と 焼きそばの屋台に並んでたらば あれまあ すぐ前には 重坊さん 並んでは こっちを見て 手招きしてます 「めぐちゃんも 買うンかい なら 一緒に買ってやるさぁ」と なんと あたしの分も 一緒に買ってくれるってことは 蚊に刺されながら 並ばずともよいって訳で あはは 「ンじゃあ お願いしちゃいますぅ」と 一応 女子っぽく 甘ったるい声を出してお願いしたらば 「恵ぃ 何 気色悪い声出してんだよぉ」って おいおい そこの?さんなんであんたも また 焼きそば並んでんだよ あんたさっき わたあめ食ってたじゃん と思いつつ 適当にごまかしてたら 重坊さんが 焼きそば持ってきてくれた訳でして 「ありがとう」とお金払って もらったら 「あぁ 重坊さん 並んでたんかぁ 失敗したぁ」と また ちゅーさん と言ったところ 「順番すぐ来るから 大丈夫でしょ」と 横の涼ちゃんに叱られてるしぃ あはは 思わず笑ってしまったら 横の重坊さん「あれま ちゅーさんいたんだなあ ちょっと遅かったよ~!」と今ごろ 答えてるしぃ なんだか わいわい 楽しいなあ しかも 焼きそば 美味しいしぃ  九頭竜市音頭の調べが 流れて来ては 皆 躍りの輪に 入って行きます 私たちも 恥ずかしがりやの 由香里お嬢の手を引っ張って 輪の中へと 入り 踊っちゃいました ♪ 風が木の葉を巻き上げてぇ きらきら 光る九頭竜市ぃ 我らの九頭竜市民には 馴染みの この曲 やはり 人気ありますね 結構 躍りの輪に 人が いっぱい入ってきてます そんな あたしたちが踊る様子を 重坊さんや 部長 高野君が 撮影してたのは 気がつかなかったなあ ♪ 太陽 光る 九頭竜市ぃ 皆 和気あいあいで 過ごしてるぅ 姉上も 絶好調で叩いてます
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