夏の想ひ出 盆踊りの夜

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九頭竜市音頭が 終わって 次は アニメの音頭が流れて来ては 小さな子らに 櫓周りを明け渡しては  皆 また 集まっては  かき氷だぁ なんて 流れに あはは お腹 苦しくなるって お嬢言ってるしぃ ちなみにあたしは 全然 OK かき氷ではなく ラムネ買っては さらに フランクフルトまで 欲張っては 皆に笑われてしまった が  だって お腹空いちゃったんだもん ねえ しょうがないよねぇ なんてったって 育ち盛りだしぃ そこへ 重坊さんが さらに上回って たこ焼きに 焼き鳥まで 買って来ては 食べてます あはは 皆 呆れるも 「わしは いつもこんなもんじゃなあ ちゅーさん」 と 私の大食いよりも 目だっては  その時  もしかして あたしが 笑われてるのを庇ってくれたのかなぁ? なんて思っては 何かが あたしの心に突き刺さったような? 不思議な気分 また 味わったかな!? そして 一週間後 その気持ちが あたし何となく  わかったようです と言うのは 善照寺で 部活の予定を組むのに 集まった時ね 重坊さんが あたしに 一枚の写真をくれたんだよね  浴衣姿で踊ってるあたし(なんかいつものお転婆さんぽくなくて お姉さんらしい一枚)「これ こないだ 撮ったの 綺麗じゃねえ」と渡してくれた その一枚 なんか 自分の写真なのに ドキッってしちゃって いや 写真にドキッとしたのじゃなくて さりげなく いつもあたしを見ていてくれる 重坊さんに ドキッてしたようです 「あのぁ お嬢とかは 撮らなかったのぉ?」なんて 余計なこと聞いちゃったけど 「ああ わし めぐちゃんっきゃ撮れなかったなぁ なんでかねえ」と なんともぶっきらぼうに言うところ  これは 夏休みのイラスト日記には書かないけどさ あたしの秘密 あたし このずんぐりむっくり 熊さんみたいな  重坊さん 好きみたいです ないしょ話 あはは つづく
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