夏の想ひ出 徳田 重胤

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夏の想ひ出 徳田 重胤 2 天池部長は部長で 試合全体を 俯瞰して 球場そのものWO撮すってのも そこまでは わしには達観できず いやあ「ちゅーさん あんなちょこまか 動いて アチくないかのぉ 部長」 「あはは 彼は 普段からああだからね。それより 徳田君 野球にしても動きのあるスポーツって 一瞬の切り取りって 難しいよな 根津君みたいな撮り方が 案外正解なのかもね」 のっそりゆっくり 構える 重坊さん バッターの打った瞬間や野手の捕球した瞬間を狙っては なかなか うまく撮影できなくて。 部長と同じように球場へ目線を持っていき 風景写真を切り取る作業に。 重坊さん。 実は 芸術部にて 一二を争うくらい 写真の腕はよくて何回か 市のコンテストに佳作入選を果たしていますが 実は最近 いろいろと 撮影とかに悩みが出てきていて。。。。 何かドラマチックな一瞬を切り取る写真を この夏休みに撮りたいと思っていて  いやはや 写真少年 青春してますねえ さて 高校野球の予選 我々が応援していた 日の本三高校は 桃果林高校に敗れて(後日談 桃果林は全国優勝しています) さて 皆と別れて 善照寺へ買える途中 写真について いろいろと考えながら ふと 裏山の林の幹の下の方に セミの脱け殻があるのを発見 「そうじゃのぉ もう夏だからなあ」など 独り言を呟きつつ あっ!! なにか 名案が浮かんだようで 境内へ 家へと 帰りました。 その夜はいつもよりも かなり早く 寝床について 翌朝早く 起きる準備をしています さて 重坊さん 何を思い付いたのでしょうか? つづく
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