第一の殺人

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「じゃあ私の部屋に戻って林檎でも食べましょうか」 ラプンツェルは籠の中の林檎を見てそう言った。 僕達は無言で頷きラプンツェルの後に続いて元いた部屋へと戻っていく。 部屋に着くと昨日の夜と変わらない部屋の中だったが少し違和感を感じた。 「ラプンツェル…… 部屋こんなに散らかってたっけ? 」 部屋が散乱している様に見えたのだ。 ソファーの位置も変わっている様な気がするし、僕達が寝ていたベッドも乱れている様な気がした。 「散らかってる? 私には分からないわ」 ラプンツェルはそう言って手に持っていた籠をソファーへと置いた。 僕の気のせいなのだろうか。 もしかしたら疑心暗鬼になり過ぎているのかもしれない。 そう思っていた矢先だった。 急に部屋の扉が開いた。 「来てくれ! また殺人が起きた…… 」 そこには顔色を変えた小人がいた。
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