第二の殺人

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「まったく、半日も経たずに次の殺人が起きるなんて…… 犯人には賞賛の拍手を送りたいよ」 小人は呆れた様子でさっき広間に集まった時におばあさまが座っていたソファーに腰をかけて言った。 その前には先程と変わらずラプンツェルとシンデレラの二人が座っている。 僕達二人も先程と同様にラプンツェルの背後にぴったりとくっついていた。 「ところで白雪は? 」 そう切り出したのはシンデレラだった。 「僕が呼びに行ったが出てこない。 返事はあったが出たく無いと言っていた」 「そう、じゃあ白雪が犯人ね。 可愛い顔してやる事は怖いのね」 シンデレラは嘲笑うかの様に言った。 「白雪が犯人と決まったわけじゃ無い。 声の様子から相当不安がっていた。 とてもじゃないが白雪が犯人だとは僕は思えないね」 「それよりも僕は犯人だと思っていたおばあさまが殺された事に衝撃を受けているよ」
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