第二の殺人

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確かに一番怪しいと思われていたおばあさまが殺された事には驚きだった。 それに今回は犯行時間が限られてくる。 僕達が広間を後にし、部屋に戻って小人がおばあさまの死体を発見するまでの間。わずか三十分程だ。 勿論怪しくなってくるのは小人だ。 しかし腹を切り裂くなんて小人に出来るだろうか。僕達くらいの身長ならまだしも小人の大きさでその様な事が出来るのだろうか。 ふとグレーテルを見ると、だいぶショックを受けている様で身体が小刻みに震えていた。 僕はグレーテルの手を引き力強く握った。これくらいしか僕に出来る事は無い。 「そしてあの殺され方だ。 第一発見者の僕が一番怪しいだろうが僕には出来ない。 そしてあの時間アリバイがないのはシンデレラと白雪。そして奥の部屋の女だ」 小人にそう言われてシンデレラの目の色が変わった。
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