第二の殺人

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「はぁ? 私が犯人だって言いたいわけ? 信じられない! 私はやってない! 私だったら真っ先にお前を殺すって言っただろ! 」 シンデレラの今まで聞いたことのない激しい口調で奇声にも近い声に僕は驚いた。 もうシンデレラは壊れ始めている。 ずっと一人でいたからなのだろうか。 僕達はラプンツェルが居てくれたからまだ孤独では無かった。しかしラプンツェルが居なくなったら…… 「シンデレラ姫落ち着いて。 僕は可能性の話をしたんだ。なにも君が犯人だと決めつけた訳じゃない」 「あんたの言い方が気にくわないんだよ。 あんたが犯人だろ! 探偵ぶりやがって、この化け物が! 二度と私に近寄るな! 」 シンデレラは血相を変えて小人を罵り、勢いよく立ち上がって階段の方に行き、急いで自分の部屋の方へと走っていってしまった。
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