第二の殺人

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もし赤ずきんが自分が襲われていたフリをしていたとしたら…… そして今もこの館にいて次の獲物を探していたとしたら…… その時だった。 小人がゆっくりと目を開けた。 「ラプンツェル…… 君はここに来た時に女の人を見たと言ったね。そして奥の部屋で寝ていると」 「ええ、言ったわ」 「本当にそんな人いるのかい? 」 ラプンツェルはあっけにとられた表情を浮かべていた。 「いるわ! この目で見たもの」 ラプンツェルは力強くそう言った。 「ラプンツェル、君だけなんだよその女の人を見たって言ったのは! 本当はその人が人喰い狼じゃないのかい? そして君と協力して殺人を繰り返している!違うかい? 」 小人は声を荒げてそう言った。 まさかラプンツェルが…… そんなはずはない。僕達を守ってくれたラプンツェルがそんな事するはずはない。
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