第二の殺人

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小人はそう言うと続けてまた話し始めた。 「どちらにせよこの女の人は怪しい。 寝たふりをしているのかもしれない。 そして皆んなの隙を見て殺人を繰り返しているのかもしれないね」 「確かにそうかも」 シンデレラが同意した。 「その可能性は十分にある」 「そしておばあさまが死体で見つかった事から死体が出てきていない赤ずきんが生きている可能性も出てきた。もしかすると赤ずきんは自分が殺されたフリをしているのかもしれないね」 小人はそう説明した。 「じゃあ今からどうすればいいの? 」 ラプンツェルは僕達を代表して小人に尋ねた。 「そうだね、この館から出れない以上逃げるしか無い。 自分の部屋を出ない事が一番だと思うね」 「そうと決まったら早く出ていけ! 貴方達が犯人じゃないと決まった訳じゃないから、私は誰も信じない」 シンデレラはそう言うと僕達を無理矢理、部屋の外に出そうとした。
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