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「大丈夫だ! ほんの一瞬ここを離れるだけだからね」
小人はそう言って立ち上がり階段を駆け上がっていった。
本当に大丈夫なんだろうか。
僕が離れてしまったら……
小人が帰ってくるのを待った方がいいのではないか。
しかし早くシンデレラを呼ばないといけない。
僕の頭の中は色々な思いがぐるぐると回っていた。
「グレーテル、少し待ってて」
僕グレーテルの頬にキスをし階段を駆け上がりシンデレラの部屋へと向かった。
グレーテルごめんよ。
僕はそう心の中で呟いた。
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