第三の殺人

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急いで広間に戻る為僕は廊下をひたすら走った。 早く早く! 焦る気持ちがどんどんと込み上げてきた。 頭の中でグレーテルとラプンツェルが襲われているイメージが脳裏をよぎる。 嫌な方向ばかりに考えてしまう。 廊下も終わりにさしかかり白雪の部屋を通り過ぎようとした時だった。 白雪の部屋の扉が開いた。 僕は立ち止まり扉の方を見ると、そこには小人が立ちすくんでいた。 「くそっ! やられた! 僕がもっと早く行っていれば…… 」 小人は大粒の涙を流していた。 まさか……白雪までもが…… 「小人…… 」 「白雪がやられた…… 」 小人はそう呟いた。
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