第2章 第2部 肯定と否定

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俺「ユイさんの仕事って出会いとか多そうだよねー」 なんでか知らないが詮索し始める俺。 ユイ「いや!そう見えて全然ないんです」 俺「そーなの?」 ユイ「だから皆合コンとか行くんですよ」 俺「そんなイメージあるわ笑」 ユイ「私は行かないんですけどね」 俺「もったいない」 ユイ「あんまり、合コンっていいイメージが無くて」 俺「なんか分かる気がする」 俺「ワンナイトなイメージ」 ユイ「私もそういうイメージで、だから行かないようにしてます。」 俺「そうなんだ」 俺はこの時何を期待してこんな事を聞いたのか。 多分ユイがフリーという事実を知りたかった。 でもフリーだからってどうする事も出来ない。 お客様はお客様 それ以上でもそれ以下でもない そこだけは守らないといけないから。 ユイ「美容師さんって出会い多そう笑」 俺「ないよ。合コン行く暇もないし、お客様はお客様だし」 口に出して自分に言い聞かせた。 ユイ「えー!もったいない。お客様とか考えるんや」 俺「え?考えるでしょ?」 ユイ「めっちゃ考える笑」 俺「なんだそりゃ笑」 ユイ「いい出会いあるといいね。お互いに」 お互いに この言葉が俺を変えるきっかけだったのかな。 この時ユイにはまだ伝えてない 俺がバツ1で子供が2人いる事も。 伝えるべきなのか、伝えないべきなのか。 そして俺は何故そこを迷うのか。 俺はユイの事が好きなのか? いや、そんなはずはない。 ただ可愛い子が目の前にいて盛り上がってるだけだ。 2日たてばいつも通り。 年末に向けてラストスパートだ。 俺はそう思い込むようにした。 目の前現実をみたくないから。 もう何も失いたくないから。
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