第3章 第1部 可能性

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月は変わり2月 美容室は2月は暇になる。 卒業式を控える3月に向けてお金を貯めたり 卒業祝いや、受験費用。 さらには正月明けで皆仕事に戻り 年度末を、迎えるからだ。 Eさんが口酸っぱく言っていた節分。 夕方に来ていたお客様とお店で豆まきをした。 お客様「店長って彼女いないんですか?」 俺「いないよー」 お客様「モテそうなのにね」 俺「モテすぎて出来ないんだ笑」 俺「彼女出来たら皆悲しむでしょ?」 お客様「別に」 沢尻エリカかよ お客様「バツ1なんだっけ?」 俺「うん。だから余計に恋なんてできやしないよ。」 お客様「それは余り関係ないと思うよ」 俺「そうなのかな」 お客様「自分で自分の可能性を無くさないでね」 すごく心に沁みた。 確かにもう2度と恋をしないと決めた もう失って傷付くのは嫌だから。 それは上手くいって幸せになるという可能性も 失くすという事になる。 上手くいって幸せになるか 失敗してまた不幸を経験するのか 全ては自分でどうにかする事も出来る。 俺「可能性かー」 俺「前向きに考えてみるかな」 誰とのことを?? ユイ?? それともまた別の誰か?? 俺は一体誰との事を考えているんだろう。 でも "可能性" という物が俺にあるなら そういう気持ちになったら 全力で、その気持ちを大事にしよう。 そしてその気持ちを、その恋を最期にしよう。 おれが次にする恋は最期の恋。 また次があるから何て考えて行動しない。 俺は心にそう決めた。
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