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「こっちへ来い。遣いは仕置きの後だ」
「はーい」
「何だその返事は」
ロイが傍まで行くとユアンは綺麗な顔を訝しげに歪めて、椅子に座ったままこちらへと向き直る。
長い足の先にいつも洒落た革靴を履いているユアンの前に立ち、ロイはユアンの次の言葉を待った。
ここへ来た初日、暴言吐きまくったロイが一番最初にされた仕置きは、全裸になって自慰行為をする事だったし、時にはユアンの手でイカされる事もある。
伯爵のものを口で慰めた事もあるし、膝の上に乗せられたまま指だけで吐精させられるなんてしょっちゅうだ。
経験のなかったロイは、そう言う事をした夜は靴磨きでは到底稼げない大金を貰って煉瓦倉庫の前に帰り、その大金と一緒に背徳と快感の片影を抱いて眠った。
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