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五年も経てば何を要求され様と、驚く事もない。
「脱ぎなさい」
着たばかりの綺麗なシャツとスラックスを躊躇いなく脱いで、ロイはユアンの前に立つ。
「恥じらいもなく脱ぐ様になったな」
「もう慣れました」
「じゃあ、もっとお前が羞恥に悶える仕置きが必要だな」
ロイは「来なさい」と手を差し伸べたユアンの足の間に割り込み、左の太腿の上に腰掛ける。
ユアンが導くままに足を動かすと、ユアンは立派な革張りの椅子の肘置きにロイの右足を引っ掛け、これでもかとロイの股を開いた。
「ちょっ……痛い……」
「脱いで膝に乗っただけで硬くするとは」
半勃ちになったロイの楔をユアンの綺麗な指先が確かめる様に撫でた。
指の腹を立てて裏筋をなぞるその指先は、薄汚い孤児に触れるには美し過ぎる。
ロイはその指の快楽を期待して、更に楔を硬くした。
「ユ……アン様っ」
「もっと腰を下げろ。指を入れやすいように自分で広げるんだ」
ロイは命じられた通りに自分の両手を股の内側へと宛がい、指先で後孔を広げる。
触れられてもいないのにユアンの指を覚えているロイの秘所は、キスを強請る淫靡な口元の様に誘っていた。
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