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「……ダメなんですかね。ボク」
「バカッ!」
その時、つい言葉に感情が入ってしまった
「それぐらいで落ち込むなよ!こっちは騒……いや、運命と闘ってるんだぞ!」
「運命……?」
しまった!つい、変な事言ってしまった……運命と闘ってるって何だよ。意味が分からんわ!
「良く分かりませんが、とりあえず元気が出ました!ありがとうございます!じゃ!」
「なるべく静かにって……何処に行ったか分かんなじゃない!ちょっとー!」
勇者の位置は分からなくなった。
視点を魔王城に移してみると、屋上でパーティをしてる様だ。
魔王と側にいるのは多分妻と……子供!?
ま、いいか。
また、視点を変えて王国の城を見ると、洗濯物を干している側で王様らしき人物が怒っている。どうやら暴力も普通に使うらしい。怒られた人物が殴られたり蹴られたりしてる。
……嫌な世界だ。まるで現実世界じゃないか。
そんなむすっとしてると、お腹が小さく鳴った。
そう言えばまだ朝ごはんを食べて無かったっけ。
部屋の外にはランドセルを背負った子供が、くるくると回ったのち、お尻から転んだ。私はそれを見て
、くすりと笑った。
朝ごはんは何にしようかな。等と考えながら、時計に目を通した。まだ朝だ。この世界ではね
フライパンに油を垂らし、テレビをつけ、日常を始めた。テレビからは子供向けアニメの無邪気な声が
元気に聞こえる。無邪気だな、とだけ考えてフライパンに私は卵を落とした
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