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うーん……朝か
……隣がうるさい
ああ、今日もRPGだ
私は下辺りがヒビ割れしてる壁に掛かってる窓を見る
「近いな….…今日中に」
窓からは今日も小さな異世界が見える。部屋の東側が王国で南側が魔王城らしい。最も、気付くまで3日程掛かったのだが……
「しっかし、何で引っ越したら隣の部屋が異世界なのかね?意味が分かんないのだけど。しかも、異世界の管理をしてくれたら家賃200円引きって……釣られるんじゃなかった」
その時、私の部屋の入口からノックがした
「はい。あ、中美さん。どうしましたか?」
「最近、うるさいんだけど……」
「うるさい?騒いでませんけど?」
「アンタじゃなくて、その隣!異世界!」
中美さんはさっき覗いた、窓を指さす
「しっかりしてよ……声が通じるのはアンタだけなんだからさ~静かにさせてよ」
「しかし……声は一日に二回と決めておりまして」
「もういいです!」
乱雑にドアを閉めて、出て行ってしまった。
中美さんはいつもこうだ、大体ここを教えたのはあの人じゃないか。ん?まさか最初から知ってて?
イヤ、まさかね……
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