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緊張プラス、甘ったるさが想像出来るホイップクリームが、食べてもいない私の口内まで浸透してきたように喉が渇いてきた。
目の前のアイスカフェラテを猛烈な勢いで啜ると、反撃を試みる。
「元々 私の借金でもないのに、何で私がこんな目に遭わないといけないんですかっ?!貴方が初めて現れた時は、つい動揺して〝レンタル彼女〟の契約なんかしてしまったけど」
ダメだ。
すぐに喉がカラカラになる。
ズズズーーッと音を立て、残ったカフェラテを一気に吸い込んで飲み干した。
「弁護士事務所に相談するとか、いろいろ手段があるって聞きました!だって私は真吾に騙されたようなもので」
「…あんた、品がないな。お客様の前で、そんな飲み方絶対にするんじゃないぞ。こっちの躾がなってないと思われる。うちの他の〝彼女〟たちにも迷惑だ」
私の必死の抗議、まるで聞く耳を持っちゃいない。
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