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一年以内に二百万…
どう考えても
どう考えたって、無理ーーーー!!
『あのですね、二百万なんて どうやって工面したらいいんだか』
二百万という数字だけが、いきなり私の周りを回り始める。
『でしょうね。あなたには貯金もないようですし、今のお仕事だけでは 到底期限までに返済は不可能だと思います』
…調べられてる。
きっと、全部調べられてる!!
『例えあなたが 二百万を何処からか〝工面〟されたとしても、そちらにまた借金が出来ますからねぇ。結局は無限ループといったところですか』
なんだか愉快そうに目を細める桐島さんが、怖くなってきた。
きっと こいつは裏の世界に生きている人間で、こんなことは日常茶飯事なんだ。
どうしよう…このまま警察に駆け込んだら良いのかな…
いや、いくらお巡りさんに泣きついたって 別に犯罪に巻き込まれている訳じゃなし、相手にはしてくれないだろう。
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