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黙って柊羽の答えを待った。
心臓の音が大きくなり、柊羽に聞こえてないか心配になる。
「…まあ、不味くはなかったんじゃない?」
「ほ、ほんと!?
また作ったら食べてくれる?」
「毎日じゃなかったらな」
「う、うん!また、作る!」
柊羽の反応がこれまでと全然違って会話が成り立つ。
そして、オレの作ったハンバーグをまた食べたいと言ってくれた。
嬉しい、嬉しすぎる。
思わず頬が緩んでいるオレを見て柊羽は怪訝な表情を浮かべたためすぐに真顔に戻った。
「あ、朝ご飯どうする?
フレンチトーストでいい?」
「…ん」
短い返事だが、これは了承ということだろう。
オレは腕まくりして台所に立ったのだった。
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