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楽しそうに嬉しそうにしている両親を横目に、オレは義弟に話しかけた。
「今日から仲良くしてくれな、柊羽」
肩にポン、と手を置くとキッと睨まれた。
え、オレなんかした…?
「…気安く触るな」
そう冷たくオレに言い放つと、柊羽は荷物を持ち、家に上がるとオレの横をスタスタと通り過ぎていってしまった。
「ごめんね、結弦くん。
あの子、最近あんな感じで…」
「あ、いえ、大丈夫です!
思春期真っ只中って感じですねー」
義母さんが謝るのを止める。
反抗期が遅れてきているのかもしれない。
大丈夫、慣れたら仲良くなれる。
人見知りしてるだけだろう。
…そう思っていた。
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