義兄弟なのに

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映画から帰り、両親に2人で買ったプレゼントを柊羽と一緒に渡す。 「結婚おめでとう」 「え…?」 「結弦、柊羽くん、これは…?」 父さんと義母さんが戸惑っている。 「お祝い何も出来てないなって思って、オレと柊羽から」 「そんな…私たちに?」 「2人とも…ありがとう」 父さんが紙袋を受け取ってくれて箱を開け、また驚く。 茶碗やらを手に取り、2人で微笑み合っている。 それを見ているとこちらまで幸せな気持ちになり、ちらりと隣の柊羽に視線をやると柊羽もこちらの視線に気付いた。 「…喜んでもらえてよかった!」 「だな」 「あ、柊羽、あのぬいぐるみと一緒に寝てね?」 「は?」 「オレもあいつと一緒に寝るから」 「いや、子供かよ」 「まだ子供」 不満そうな柊羽との掛け合いを楽しみながら、先程のマサ兄のことを思い出した。
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