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見初められ、幸せになるねー」
とお婆さんと二人は、都に屋敷を建てて、秋には一家移り住む。
姫は、翁が都と宮中から招いた女官の相模から
「高貴な姫」としての躾と気品を受けらえる。
姫としての、たしなみ、躾に、女官に依頼したが、甘やかされ育てらえた姫は我がままになっていった。
翁と媼はそっと横から見ていると、ふざけたり、戯れたり、するばかりであった。翁と媼の前では真面目に、作法、躾は驚くほどに、習い事を身に着け、姫としての所作、作法を身に着けていった。
やがて、周りの者から「なよたけのかぐや姫」と言う名を与えられた。
成人儀礼と言う披露目の宴が行われる。
だが、酔った宴の客は翁に対して姫を侮辱した暴言を口にした。
「竹から生まれたかぐや姫」
それを聞いた姫は屋敷を飛び出し装束を脱ぎ捨て走り続けって、肌着一枚の姿で故郷の山の家に辿り着いた。
そこには木地師たちの姿はなく、出会った炭焼きの男から
「木地師10年は戻らないよ」
と聞かされた。
冬景色の
「山は死んだのではないか」
と言う姫に、男が、
「木々は我慢しながら春の訪れを待っているのだ」
と答えた。
わがままな姫に、周りちやほやして、機嫌取りに言葉を投げ
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