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かけるが、姫は頭の中混乱した。
姫は雪の中で行倒れるが、気が付くと元の装束のままだった。
姫の生まれ生い立ちが普通の娘と違いに、出生に多くの謎が秘められていた。
それは、夢か、幻か判別のつかない姫は、それ以来、姫はふざけたりすることがなくなり、また相模の言うことを素直に従い行儀よく振舞うようになった。
そして、姫は美しく、おしとやかになって、評判が周りの人々に広まって、屋敷の周りに押し寄せた。
次の春、屋敷の前には姫を妻にしたいという男が多くあふれた。
ついに5人の公達、車持皇子・石作皇子・阿部右大臣・大伴大納言・石上中納言画そろって求婚に訪れた。
姫は訪れた公達の気持ちを確かめるために、注文を付けた。
姫は珍しい宝物をそれぞれの公達に持参するように求めた。
「姫も気位の高いことをいうわなー」
公達は唖然として引き上げていった。
「私も姫に教えることありません」
相模ももう教えることはないと屋敷を去る。
「姫、姫と言われていい気になって、うぬぼれている」
公達が帰ったのを見て、門前の男たちは姿を消した。
これを喜んだ姫は、媼や侍女の女童を伴って花見に出かけた。
途中素晴らしい桜の木を見つけてその下に向
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