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今にも朽ち果てそうな螺旋状の階段を引っ張られるままに降り、葦毛の馬に乗せられた
塔からは未だに凝縮された濃い血の臭いと金属音がする
状況把握が終わる前に鬱蒼とした木々の間を抜けてどこかの国の城壁があるところまで全力で駆けられた
馬酔いがすごいな
あと、仰向けに倒れた時に打った頭が痛い
身体能力も人間並みにしているせいか?
恭平と話す間もなく打ったところを治療し、シャワーを浴びさせられた
いい湯加減だった
風呂だけは人間が作ったものの中で、
素晴らしいものだと思っている
心地よい温度の蒸気に包まれながら入る風呂は最高だ
なんとこの浴室は30畳ほどある
しかも床は魔法でも使っているのかほんのりと温かい
ここで生活できそうだ
30分しか入れなかったけど
風呂から上がり、執事らしきものに案内された
謁見の間というのだろうか?
遥か彼方にある天窓からは無数の星がこちらを覗き込んでおり、上座には王座を囲うようにカーテンが引かれ王と思しき影が見える
そんな広く荘厳な雰囲気の広間に恭平と一緒にやってきた
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