プロローグ

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   和美の目の前に五歳ぐらいの男の子が立っていた。    男の子は和美を指差し。 子供A「おかーちゃん、このおばちゃん変だよ」 母親A「み、見るんじゃありません。こっち来なさい!」    男の子が母親に手を引かれていく。    ゆっくりと首を回し周りを見る和美。    片付けをしていた作業員達が、ササッと目を逸らし動き出す。    真っ赤になる和美。    制服を着替えるために急いでコンビニへと向かう和美。 和美 「も、もういや!」 〇コンビニ入口    暗くなった周囲をコンビニの灯りが明々と照らしている。    コンビニに入る和美。 店員A「いらっしゃいませ~、ただいまおにぎりが全品百円になっております。いかがでしょー  か~」    男性店員が独特の言い回しで、無表情に言い放つ。 和美 「すみません、トイレ借ります」 店員A「は~~い」 〇コンビニ・トイレ    トイレに入り、着替えの入ったリュックを横に置くとそのまま便座に座る和美。    大きくため息を放つ和美。    和美の目の前に安楽が現れる。 安楽 「着替えないの? 着替え終わったらここで変身してもー」 和美 「もー嫌! どーして私なの?」    涙目で安楽を見上げる和美。    すこし困った顔をする安楽。     
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