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安楽 「あきらめなさい、あなた因果応報って知ってる?」
和美 「それぐらい知ってるわよ、だけと地蔵を壊したのは不可抗力よ」
安楽が真剣な顔になる。
安楽 「それだけじゃ……、ないのよ」
安楽の真面目な顔に一瞬見とれてしまう和美。
和美 「……ハッ、それだけじゃないって、どう言う事よ」
フッ、と笑う安楽。
安楽 「おいおい話してあげる。それより早く着替えないと、外で待ってる人が居るわよ」
和美 「あっ、しまった」
急いで着替えを始める和美。
安楽 「じゃあ、何処かで時間つぶしましょ。人に見られなきゃいいのよね?」
和美 「いや、そういう意味じゃなくて……、帰っていい?」
顔を和美に近づける安楽。
安楽 「……ダメ」
〇八幡小学校・正門前 (夜)
道路の街灯と校舎に設置されている明りで、校庭は多少暗い程度。
和美と安楽は正門から校庭を見ている。
和美 「あ、変なのが一人増えてる」
校庭の中央でピンクのドレスを着て自作の魔法の杖を持った宮本育美(10)と、巫女服 を着た金髪碧眼で胸が大きくスタイルが良い土御門・クリストファーゼン・真理(25)が 睨み合っていた。
安楽 「あら、先を越されたわね。あの子陰陽師よ」
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