プロローグ

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和美 「あの子が陰陽師? まさか、金髪碧眼よ。それに凶悪な胸だし」 安楽 「胸は関係ないでしょ。ちゃんと見えてるみたいだし、お手並み拝見ね」 和美 「……うん」 安楽 「あら、素直ね」 〇同・校庭    薄暗い校庭。育美と真理が睨み合っている。    胸の谷間からお札を取り出す真理。 真理 「お願い、大人しくしてください。このお札をちょっと張るだけだですから~」    キラキラ光る魔法の杖を真理に突きつける育美。 育美 「いやよ! だれが秘密結社「鳩の爪」怪人の言いなりになるものですか!」 真理 「だから~、そんな悪い人たちは知らないの~。こうなったら覚悟~!」    真理が札を突き出して育美に飛びかかる。    育美はヒラリヒラリと真理を避ける。 育美 「私の力の源金水晶は、怪人なんかに取られやしないわ!」 真理 「ハァハァ、だから~、私は~。ええいこの~!」    育美が避けた後ろにジャングルジムがあり、真理はその角に頭を打ち付ける。 真理 「ギャン! きゅ~~」    真理は跳ね返り、上向きに倒れる。 育美 「あっ、だ、大丈夫ですか?」    育美は心配そうに近づき、杖で真理の胸を突っつく。 〇同・正門    和美と安楽は育美と真理を見ていた。 安楽 「あれはダメね、行くわよ」     
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