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和美 「そうね、かなりいい音したもんね。痛そう」
門を乗り越えて校庭に入る和美
〇同・校庭
近づく和美に気付き、真理のそばを離れる育美。近くの木の影に隠れる。
真理が大の字に寝そべっている所に近づく和美。
和美 「ねー、そこの胸がデカイ人、大丈夫?」
安楽 「和美! 下品よ。いくら自分がー」
和美 「あーはいはい、皆まで言うな」
真理がピクリ、と動く。
真理 「いたぁいの~、ひよこさんがグルグルなの~」
和美 「あ、生きてた」
真理 「殺さないでください~」
真理を抱き起す和美。
和美 「ほら、確りして。立てる?」
真理 「はい、ありがとうございます~。え~と、学校の先生ですか~?」
立ち上がる真理。
和美 「あ、えっと、違うの、ただの通りすがりよ」
安楽を見て驚く真理。
真理 「まあ! カッコイイお坊さんが付いてますね、守護霊さんですか~?」
安楽 「あんた、やっぱり私が見えるのね?」
真理 「ええ、これでも代々続く古い陰陽師の家系ですから。あ、申し遅れました。あたし土御 門・クリストファーセン・真理と申します~」
名刺を胸の谷間から抜き取り、和美に渡す真理。
名刺を受け取る和美。
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